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2026.1.31
【獣医師が解説】犬の鼻水|透明・黄色・血が混じる場合の原因と対処法

三鷹市、調布市や府中市、小金井市、西東京市、武蔵野市にお住まいの皆様、こんにちは。
三鷹市の深大寺にある「かえで動物病院」院長の柳田です。

犬の「鼻水」は一見軽い症状のように見えますが、実はさまざまな病気のサインになることがあります。
特に「黄色い鼻水」「片方だけから出る鼻水」「血が混じる鼻水」などは注意が必要です。
人の風邪と同じように自然に治るケースもありますが、原因によっては放置すると慢性化したり、呼吸が苦しくなったりすることもあります。
今回は、犬の鼻水の原因・症状・治療法・ご家庭でのケアや予防法まで、獣医師の立場から詳しく解説します。


犬の鼻水とは?

鼻水とは、鼻の粘膜が外部からの刺激や感染に反応して分泌する液体です。
鼻の内側を保護し、異物やウイルスを体外に出そうとする「防御反応」の一つですが、過剰に分泌されると炎症や感染のサインになります。

特に犬は嗅覚が鋭く、常に鼻を使って情報を集めているため、粘膜が敏感です。
したがって、軽い刺激(花粉・ハウスダストなど)でも鼻水が出やすい傾向があります。


犬の鼻水の症状

鼻水の性状や同時に見られる症状によって、原因の特定に役立ちます。

・透明でサラサラした鼻水:軽い刺激やアレルギー反応

・白濁・黄色・緑色の鼻水:細菌感染や副鼻腔炎の可能性

・血が混じった鼻水異物、腫瘍、外傷などの可能性

・片方だけから出る鼻水異物や片側性の疾患(歯根膿瘍、腫瘍など)

・くしゃみ、鼻づまり、いびき、涙目などを伴うことも多いです。


犬の鼻水の主な原因

1. 感染症(ウイルス・細菌)

ケンネルコフなど、犬の呼吸器感染症で鼻水が出ることがあります。
特に複数の犬が集まる施設(ドッグラン、ペットホテルなど)に行った後に発症する場合は、感染の可能性も考えられます。

2. アレルギー性鼻炎

花粉・ダニ・ハウスダスト・タバコの煙などが原因となり、透明な鼻水やくしゃみが出ます。
春や秋などの季節により悪化することもあります。

3. 異物の混入

草の種やホコリなどが鼻に入ると、片側だけから鼻水が出ることがあります。
放置すると炎症や化膿を起こすため、異物によっては早期の除去が必要です。

4. 歯根膿瘍(歯の根の炎症)

上顎の奥歯の根が鼻腔と近いため、歯の炎症が鼻に影響することがあります。
この場合も片側だけに鼻水が出る場合が多いです。

5. 腫瘍・ポリープ

高齢犬で片側から出る鼻水、血が混じる場合には、腫瘍性疾患の可能性も否定できません。
レントゲンやCT検査での確認が重要です。


動物病院に行くべき目安

次のような場合は早めに受診しましょう。

・黄色・緑色の鼻水が3日以上続く

・鼻血が混じる、または片方だけから鼻水が出ている

・くしゃみや鼻づまりが強く、呼吸が苦しそう

・食欲や元気が低下している

・鼻水と同時に咳や涙目も見られる

鼻水の状態だけでは軽症か重症か判断しにくいため、「おかしいな」と感じた段階で診察を受けることが大切です。


犬の鼻水の治療法

治療は原因に応じて異なります。

・細菌性鼻炎:抗生物質・抗炎症薬の投与

・アレルギー性鼻炎:抗アレルギー薬や環境改善(掃除・空気清浄機など)

・異物混入:鎮静下での異物除去

・歯根膿瘍:歯科処置・抜歯・抗生剤治療

・副鼻腔炎・ポリープ・腫瘍:画像検査・外科手術・放射線治療など

また、慢性的な鼻水の犬では、吸入療法(ネブライザー)を用いて鼻腔内の炎症を和らげる治療を行うこともあります。


かえで動物病院での治療の流れ

当院では、まず問診で発症時期や症状の経過を詳しく伺い、視診・聴診を行います。
その後、必要に応じて以下の検査を実施します。

・レントゲン検査:鼻腔・副鼻腔の構造確認

・CT検査(提携施設):腫瘍や歯根膿瘍の有無を詳細に評価

・細菌培養・感受性検査:最適な抗生物質を選定

・血液検査:感染や全身状態の確認

原因を正確に突き止めたうえで、内科治療・外科処置・生活環境の改善まで一貫してサポートいたします。

三鷹市を中心に、調布市・府中市・小金井市・西東京市・武蔵野市など近隣地域からも呼吸器症状のご相談を多数いただいております。


ご自宅でできるケア・対処法

・清潔なタオルでやさしく鼻水を拭き取る

・室内を加湿(湿度40〜60%)に保つ

・花粉やハウスダストを減らすため掃除をこまめに

・散歩後は顔まわりをぬるま湯で軽く洗う

・鼻水が続くときは自己判断せず、必ず動物病院へ

注意:人用の風邪薬や点鼻薬を犬に使用するのは危険です。成分や量により中毒を起こす場合があります。


鼻水を予防するためにできること

・定期的なワクチン接種で感染症を防ぐ

・歯石や歯周病のケア(歯根膿瘍の予防)

・適切な室温・湿度管理

・アレルギー対策(空気清浄機・こまめな換気)

・定期健診で鼻腔や歯の状態をチェック


よくある質問

Q. 透明な鼻水が少し出るだけなら放っておいていいですか?
→ 一時的で元気・食欲があれば様子見でも構いませんが、長引く場合は検査をおすすめします。

Q. 片方の鼻からだけ出ています。病気ですか?
→ 異物・歯根膿瘍・腫瘍などの可能性があるため、受診を推奨します。

Q. 鼻水とくしゃみが出ています。風邪でしょうか?
→ ウイルス感染の可能性もありますが、アレルギーや気候の変化が原因の場合もあります。診察で区別が可能です。


まとめ

犬の鼻水は、軽い炎症から重い病気まで幅広い原因で起こります。
「透明だから大丈夫」と思っていても、長引いたり、色が変化したりする場合は注意が必要です。
特に「黄色い」「血が混じる」「片側だけ」の鼻水は、早期の受診が重要です。 かえで動物病院では、原因の特定から治療・再発予防まで丁寧に対応いたします。
三鷹市を中心に、調布市・府中市・小金井市・西東京市・武蔵野市など近隣地域の皆様の愛犬の健康をサポートしています。
気になる症状がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。