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2026.9.13
犬の膿皮症とは?赤いぶつぶつ・かさぶたの原因と治療

こんにちは。三鷹・武蔵境エリアのかえで動物病院です。

「犬のお腹に赤いぶつぶつができた」
「かさぶたや円形の脱毛が増えている」
「薬を使うと治るものの、何度も再発する」

このような場合、犬の膿皮症が関係している可能性があります。

膿皮症は、犬に比較的よく見られる皮膚病です。

しかし、単に細菌を減らすだけでは再発することがあります。

アレルギー、寄生虫、ホルモン疾患など、細菌が増えた背景を調べることが大切です。

犬の膿皮症とは?

膿皮症は、皮膚や毛穴で細菌が増殖し、炎症を起こした状態です。

犬では、もともと皮膚に存在している細菌が、皮膚のバリア機能低下や免疫状態の変化によって増えることで発症する場合があります。

感染が起きている深さによって、表面性、表在性、深在性などに分けられます。

犬の膿皮症で見られる症状

・赤いぶつぶつ
・膿を含んだできもの
・かさぶた
・円形のフケや皮むけ
・円形の脱毛
・皮膚の赤み
・かゆみ
・皮膚のベタつき
・におい
・皮膚の黒ずみ
・なめる、かむ、かく

深い部分まで感染が進むと、痛み、腫れ、出血、膿が出る穴、発熱、元気や食欲の低下などが見られることがあります。

膿皮症が起こりやすくなる原因

アレルギー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎や食物アレルギーによって皮膚のバリア機能が低下すると、細菌が増えやすくなります。

ノミやダニ

寄生虫によるかゆみや皮膚の傷から、膿皮症を起こすことがあります。

マラセチア性皮膚炎

マラセチアと呼ばれる酵母が増え、膿皮症と同時に皮膚炎を起こすことがあります。

ホルモン疾患

甲状腺機能低下症やクッシング症候群などでは、皮膚が薄くなったり免疫機能が低下したりして、膿皮症を繰り返すことがあります。

蒸れや摩擦

皮膚のしわ、指の間、脇、内股などは蒸れやすく、細菌が増えやすい場所です。

不適切なスキンケア

皮膚に合わないシャンプー、すすぎ残し、生乾きなどが皮膚への刺激になる場合があります。

早めに受診した方がよい症状

・ぶつぶつや脱毛が広がっている
・強いかゆみがある
・皮膚から膿や血が出ている
・触ると痛がる
・悪臭がある
・元気や食欲が低下している
・発熱している
・治療後すぐに再発する
・家族やほかの動物にも皮膚症状がある
・市販薬を使用しても改善しない

※皮膚の症状がわかりにくくなることがありますので、当院ではお薬をあらかじめ使用してから受診することはお勧めしておりません。適切な診断につながらないことがあります。

動物病院で行う検査

皮膚細胞診

皮膚の表面から細胞を採取し、細菌や炎症細胞、マラセチアなどを顕微鏡で確認します。

皮膚掻爬検査・被毛検査

ニキビダニや疥癬などの寄生虫がいないかを確認します。

細菌培養・薬剤感受性検査

深い膿皮症、再発を繰り返す場合、抗菌薬で改善しない場合などに行います。

どの細菌が増えているか、どの薬が効きやすいかを確認します。

血液検査・ホルモン検査

膿皮症を繰り返す場合は、アレルギーやホルモン疾患など、基礎疾患を調べます。

犬の膿皮症の治療

外用治療

薬用シャンプー、消毒薬、外用薬などを使用します。

比較的軽い膿皮症では、外用治療を中心に管理する場合があります。

抗菌薬による治療

感染が深い場合、広範囲の場合、外用治療だけでは改善しない場合などに、内服の抗菌薬を使用することがあります。

抗菌薬は自己判断で中止せず、獣医師が指示した期間使用します。

基礎疾患の治療

アレルギー、寄生虫、ホルモン疾患などがある場合は、同時に治療する必要があります。

薬用シャンプーを使う際の注意

・獣医師から指定された製品を使用する
・適切な濃度と頻度を守る
・皮膚まで十分にぬらす
・指定された時間、泡を皮膚に接触させる
・しっかりすすぐ
・生乾きにせず十分に乾かす
・皮膚が赤くなった場合は中止して相談する

皮膚の状態によっては、シャンプーの頻度や製品を変更する必要があります。

ご自宅でできる再発予防

・ノミ・ダニ予防を継続する
・定期的に皮膚を確認する
・皮膚に合ったシャンプーを使用する
・洗った後はしっかり乾かす
・寝具や洋服を清潔に保つ
・適正体重を維持する
・かゆみや赤みを早期に発見する
・処方薬を自己判断で中止しない

人間用の軟膏や、以前処方された抗菌薬を自己判断で使用しないでください。

よくある質問

Q.犬の膿皮症はほかの犬や人にうつりますか?

A.多くの場合は、犬自身の皮膚にいる細菌が関係しています。

ただし、皮膚糸状菌症や寄生虫など、似た症状を起こす感染症もあるため、検査による確認が必要です。

Q.膿皮症はシャンプーだけで治りますか?

A.軽度であれば、外用治療が有効な場合があります。

深い感染や広範囲の症状では、内服治療が必要になることがあります。

Q.なぜ何度も再発するのでしょうか?

A.アレルギー、寄生虫、ホルモン疾患など、膿皮症が起きやすくなる原因が残っている可能性があります。

Q.症状が消えたら薬をやめてもよいですか?

A.自己判断で中止すると、再発する可能性があります。

再診で皮膚の状態を確認し、獣医師の指示に従ってください。

まとめ

犬の膿皮症では、赤いぶつぶつ、かさぶた、円形の脱毛、かゆみなどが見られます。

治療には薬用シャンプー、外用薬、抗菌薬などを使用しますが、再発を防ぐためには、アレルギーや寄生虫、ホルモン疾患などの原因を確認することが重要です。

三鷹市・武蔵境周辺で愛犬の赤いぶつぶつ、かさぶた、脱毛を繰り返している方は、かえで動物病院までご相談ください。